ステップ0は子どもではなく親の【習慣作り】にとても大事な時期です。
ステップ0子どもではなく親の【習慣作り期】
それではこちらでお話したSTEPごとの話にはいっていきたいと思います。
まずはSTEP0 親の習慣づくり期です
この中には2つの習慣づくりの意味があります。
①日常生活の中に英語環境をつくる親の習慣づけ
②子どもを見つめて、子どもに合わせて考える習慣づけ
です。
まずは効果的なインプット!!よさそうなものでインプット!!
と意気込んでいた経験はもちろん私にもあります。
しかし長く続けていくには、生活の中に英語があることが当たりまえの環境と、親がお子さんを見る目こそが大切だとつくづく感じます。
親の習慣づけ
はじめはなんといっても、子どもではなく
親自身に英語環境をつくる習慣がつくかどうかが分かれ道になります。
これから始めたいという方は、まず今現在の生活を思い浮かべてみて、どこに英語をいれていけそうか考えてみられるといいかもしれません。
☆とくに観ていないテレビがついているなら、テレビを消して英語のCDをかけてみたり
☆お散歩しながら歌を歌ったりしているなら、そこで英語の歌も歌ってみたり
☆日本語の絵本を置いているなら、さりげなく英語の絵本もおいてみたり
☆ママやパパが観ていることにして、英語の動画を流してみたり
英語のために日本語のものを禁止したりということはせず(軸1参照)
英語のためになにかを無理やりさせるということをせず(軸2参照)
絵本は和書も洋書もあるのがあたりまえ
観たい動画が日本語のものも英語のものもあるのがあたりまえ
この時間は英語の音が流れているのがあたりまえ
日本語も英語も日常で使うのがあたりまえ
そんな環境を徐々に作っていきます。
子どもにとって、知らず知らずのうちに英語のある生活が普通になっていたという状態にもっていけたらいいと思います。
親も子も負担になってしまっては続きません。
まずはできるところからはじめて英語も自然と存在するものにしてみてくださいね。
環境をつくる親がその生活になれること。
習慣になるまでクセをつける期間です。
親のクセづけ
これからきっとしつこいほど出てくると思いますが、軸2 にあるように、この先もずっと子どもの心が動くものを見つけることがとても大切です。
効果的といわれる教材などたくさん情報はあるかもしれませんが、
子どもが夢中になれるもの
それが一番効果的なものといっても過言ではないと思います。
インプットはもちろんこの先不可欠ですが、インプットの成果を焦るばかりに子どもの気持ちは置き去りになっては意味がありません。
はじめたころの英語拒否はそういうところからきていることが多いのではないかなと思います。
乗り物にはまっているからこんな動画、絵本は気に入るかな?
歌が好きだから、一緒に歌を歌ったら楽しんでくれるかな?
この子はこういう性格だから、こんなふうにしたら喜ぶかな?
こんなふうにこの本を読んだら興味をもつかな?
そんなふうにお子さんをみて、
お子さんが観たい!読みたい!遊びたい!聞きたい!と思うようなこと、声かけ、取り入れ方を見つける力
を親がつけていくことで、この先も子ども主体の環境を作り続けられると思います。
英語があって当然の環境をつくるためにはお子さんの今を見つめて、今はこれだと思うものから、取り入れてみてください。
では次の記事からSTEP0期の語りかけ、かけ流し、絵本、動画視聴についてひとつひとつ詳しく書いていきたいと思います。
語りかけ
おうち英語における語りかけについてはこちら(←記事のリングに飛びます)にまとめたとおりです。
それを踏まえたうえでSTEP0期の語りかけについてお話したいと思います。
STEP0期の語りかけは、親が英語を口から発することに慣れる期間です。
とはいっても、日本語のようにペラペラと語りかける必要はありません。
英語苦手ママでも大丈夫です。
日本語で赤ちゃんに話しかけてきたことを思い出してください。
「おはよう」「おなかすいた?」「かわいいね~」「お花だね~」
こんな感じで意味のわかりやすい簡単な語りかけではなかったでしょうか?
(もちろんそれ以上の語りかけを意識的にされてきた方もいらっしゃるかと思いますが、日本語のシャワーを浴びせるためではなく、赤ちゃんとコミュニケーションをとるときには短い理解しやすい文だったのではないでしょうか?)
それを考えると、英語でもこの時期は簡単でお子さんからしても意味をイメージしやすい文がいいと思います。
親も無理をしなくてもいいし、お子さんも意味が分からないからやめてほしいという気持ちになりにくいと思います。
Good morning!
Look! Flowers!
こんな簡単な文で大丈夫です。日常の中で自然に英語を口にすることをクセにします。
今から英語を話すよというオーラや、フレーズを覚えて欲しいというオーラを出さず、日本語を話しているときと同じように自然に話す。これがポイントです。
と、偉そうに言っている私ですが、おうち英語を始めたころ、子どもに英語を話すことがものすごく恥ずかしくてなかなかできませんでした。
Good morning! さえ実はなかなか言えませんでした。
そこで私は、歌や動画や絵本で見聞きしたものをそのまま口にすることで解決しました。
たとえば当時、朝にEテレでやっていた「えいごであそぼ」で出てきたフレーズをテレビのまま真似して、日常生活の同じシチュエーションのときにキャストになりきっていってみたりしました。
また、子どものお気に入りの本に出てきたフレーズを日常生活で使ったり。(たとえばYummy Yucky という絵本に出てくるYummy!! をおやつを食べながら言うなど)
かけ流しで歌を聞いていたら、それに関連するシチュエーションでその歌を歌ったり。(たとえばバスのおもちゃで遊んでいるときにWheels on the busを歌うなど)
自分として英語を話そうとするとどうしても恥ずかしかったけれど、テレビや絵本の真似をしているだけだと自然と英語を口にすることができました。
そしていつしか英語を口にすることが習慣になっていました。
また動画を子どもとみているときや、絵本を読んでいるときに「あとでこの文を言ってみよう」「今度○○をしているときにはこのセリフを言ってみよう」など考えるのもクセになっていました。
テレビの真似をしているというのが楽しくて、子どもも同じように真似をして楽しんだりしていました。
いきなり親が英語を話すようになってもあまり気にしないお子さんもいらっしゃると思いますが、拒否をする子も多いと思います。
子どもにとってもいきなり意味の分からないことを話されるより、テレビや絵本で見聞きしているもののほうが受け入れやすいような気がします。
そして動画や本で見聞きしているものを親が実体験としてリンクさせて、同じフレーズや単語を口にすることで、だんだんと子ども自身も動画などから引っ張ってきて、英語を話すようになります。
気負わず、お子さんと一緒に動画を観たり、絵本を読みながら、「これを言ってみようかな」など考えながら楽しんで習慣にしてみてください。
かけ流し
(おうち英語におけるかけながしについてはこちらをご覧ください。)
習慣作り期におけるかけながしですることはまず、、
かけながせる時間にはスイッチをいれることをくせにする
です。そんな簡単なことと思われるかもしれませんが、それが毎日となると続かなかったりします。
かけながしをすることを常に頭においておくことが大切です。
そしてできるときにはスイッチをいれることをくせにするといいと思います。
②わが家流のかけながしスタイルを見つける
だいたいの一日のリズムというのがあると思います。その中でかけながしをする時間というのもなんとなく決まってくると思います。
そこが決まってくるとその時間にながれていないと、あっかけながししてないと自分でも違和感があるようになるし、子どもも習慣になってくると、今日はこれが聞きたいといってくるようになります。(子ども主体のおうち英語になっていれば)
ご家庭によって生活環境は違います。
また親御さんの考え方も違います。
自分の家ではこうゆう時間はかけ流しはしたくないということもあるでしょうし、
子どもにとってこの時間はかけ流してほしくないということもあるでしょう。
親子にとって心地よいかけ流しスタイルを見つけてください。
かけ流すものは、慣らし期間なので歌のCDくらいが手始めにはかけやすいかなと思いますが、もし教材かなにかでお子さんがすでに馴染みのあるものがあったり、お気に入りの絵本がすでにあったりしたらその音源などでもいいと思います。
はじめやすいアイテムを使ってまずははじめられたらいいと思います。
動画選び
STEP0期の英語の動画視聴においては
①お子さんの興味・好みと英語レベルに合った動画選び
②英語の動画を日常生活の中に存在させる
この2つを習慣にする時期です。
まずは①お子さんの興味・好みと英語レベルに合った動画選びについてお話したいと思います。
どのSTEPにおいても、動画から効率よく英語を吸収するには、お子さんの英語レベルに気をつけて動画選びをすることが大切です。
日本語の番組を思い浮かべてみても、1歳の子にドラえもんをみせてもあまり話の意味はわからず、喜んでいたとしてもキャラクターだけに興味を示しているのだろうなと思いませんか?
でもEテレのいないいないばあはきっと理解もして楽しんでいるのがわかると思います。
動画はハマっている・好んでみている=ことばを理解して吸収しているわけではありません。
「小さいころはディズニー映画とか英語で観てたのに、もう英語の動画は全然観てくれなくなっちゃった。」
「やっぱり英語わからないから嫌がるよね」
という言葉をよく聞きます。
英語の場合は、理解できない英語レベルの動画を観続けることによって、映像だけで楽しんでいる時期は喜んで観ていても、日本語の理解が進むにつれて、何を言っているかわからない英語の動画は観たくないということが起こってきます。
そうならないためにも、動画の英語レベルもステップを踏んでいくことで、しっかり意味のあるインプットとなり、お子さんの英語の理解力・リスニング力もあがっていきます。
もちろん第一条件として子どもが気に入るものというのははずせません。(軸2参照)
お子さんのそのときの興味に合っているもの、好きそうかなと思うものを探すことと同時に、お子さんが十分に理解できるものという観点からも動画選びをしていただきたいです。
STEP0期(STEP1期にもまたがります)に適しているのはとにかくゆっくりで映像と言葉がつながりやすく、意味がわかりやすい動画です。
具体例は別記事で出させていただきます。
STEP0期の動画視聴②英語の動画を日常生活の中に存在させる
についてお話していきます。
テレビやDVDの音声がそれまでは日本語だけだったのに、急に英語の音声の動画が流れるようになっても、年齢や性格によってなんの抵抗もなく受け入れてくれる子ももちろんいます。
お子さんが嫌がらなかった場合は習慣づくりに苦労はしないと思いますが、様々な理由から拒否をすることもたくさんあると思います。
その拒否を回避するためには
どのように取り入れたらお子さんが受け入れやすいかを考えること
またもし拒否をした場合も、拒否をしているのはなぜかを考えること
が大切だと思います。
その子によって「嫌だ」の理由は様々です。
・その子の中で「この時間はこれを観る」と決まっているのに変えられたからかもしれない。
・その動画がその子にとって難しすぎてわからなかったのかもしれない。
・その動画が全然好みと違ったのかもしれない。
必ずしも英語の動画だから嫌だというわけではありません。
「英語のテレビは観たくない」とお子さんが言ったとしても、その奥にある気持ちを読んでみてみてください。
それがわかるのはいつも一番近くにいる親御さんだと思います。
またもし嫌がりそうであれば、この時期は子どもがしっかり観ていなくても大丈夫です。
まずは「英語のテレビをみなさい」と強制せず、たとえば親が観ていることにしたり、弟や妹が観ていることにしたり、
その子が拒否をする理由がないようにして英語の動画が流れている環境を日常化していくのもいいかもしれません。
英語の動画がある生活が自然になってから、英語レベルに合ったものを観てインプットをしていけばいいと思います。
動画に限らず、かけ流し、語りかけ、本、、その他おうち英語のすべてにおいてずっと感じてきたことは、
子どもをよく見て、これはどうかな(こんなふうにしたらどうかな)と考える→トライしてみる→成功 or 失敗→また考えてみる→トライ・・・・
そんな実験の繰り返しだったなということです。そしてその実験をずっと楽しんできました。
トライ&エラーを繰り返して、楽しんで環境づくりをするクセづけをしてみてくださいね。
読み聞かせ
おうち英語における読み聞かせについてはこちらをご覧ください。
英語絵本の読み聞かせのSTEP0期は、英語絵本を日常に馴染ませる期間です。
まずはじめに大切だと思うことは、はじめから親がインプットのための読み聞かせと力をいれすぎないことだと思います。
英語の絵本となると、インプットのための読み聞かせだから、絵本の英文を吸収させないとと力がはいりすぎたり、インプットに効果的な絵本を読まないとと焦りがでたりします。
そうなることで一番大事な子どもの気持ちがみえなくなりがちになり、結果的に英語絵本を拒否するようになったりということにつながってしまいます。
日本語絵本を読んでいるときはどうでしょうか?
親が必死に書いてある文を読もうとするでしょうか?
絵本の文を読ませてくれなかったとき、インプットにならないと悩んだりするでしょうか?
子どもが好きではない本をインプットのためと読むでしょうか?
絵本を選ぶ時も、読み聞かせをする時も、日本語の絵本の場合はどうかな?と考えると色々みえてくると思います。
英語絵本も日本語絵本も同じように当たり前に存在する環境をつくるには、まずは英語でも日本語でも同じ絵本なのだという気持ちで親がいることが大事だと思います。
はじめから英語絵本の読み聞かせでインプットを!!と考える必要はないと思います。
大事なのは、この先長く続いていくおうち英語で、本がインプット源として存在し続けることです。
そのためには何度も言いますが、STEP0期で子どもにとって英語の本もあって当たり前の存在になることです。
次記事ではSTEP0期の絵本の選び方について書かせていただきます。
おうち英語における読み聞かせについてはこちらをご覧ください。
前記事では洋書絵本を日常生活に馴染ませるために大切な親の気持ちについて書かせていただきました。
では実際どのように英語絵本を日常に馴染ませていくのか。それには、、、
①子どもが喜ぶ絵本を見つけること
②子どもが喜ぶ読み聞かせ方法を見つけること
が必要だと思います。
まず①の子どもが喜ぶ絵本の見つけ方について書いていきたいと思います。
STEP0期(1期にもまたがります。)では、動画と同じく
ごく簡単な文でわかりやすい絵本
子どもの興味・好みに合った絵本
を選ぶといいと思います。
お子さんの興味・好みについては、車が好きとか動物が好きといった好みのほかに、遊べる本が好きなど絵本の内容や種類などもみてみてください。
英語の本だとイメージしにくい場合は、日本語の絵本に置き換えてみるとわかりやすいかと思います。
具体例をあげてみると、、、、
<赤ちゃんのころ~>
さわったりめくったりして遊べる絵本(どうぶついろいろかくれんぼなど)や目と耳で楽しめる絵本(いないいないばぁ、がたんごとんがたんごとん、もこもこもこ・・など)を好む傾向があるかと思います。
<1歳代ごろ~>
身近なものがてくる絵本(くだもの、おつきさまこんばんは など)や、からだを動かして動きやことばを真似できるもの(ぴょーん、だるまさんシリーズなど)を好むようになってきます。
<2歳代ごろ~>
自分と同じような身近な生活の内容の本(ねないこだれだ、ノンタンシリーズ、こぐまちゃんシリーズなど)に興味をもちはじめたりします。
個人差がありますので、あくまで一例ですが、このように成長とともに好む絵本の内容が変わっていき、だんだんと物語などストーリーのあるものやノンフィクションもの等興味のある本を読んでいくと思います。
おうち英語を始められたときのお子さんの年齢やその子の個性によって、どのような絵本が好きかというのは全然違うと思います。
今、子どもはどんな絵本が好きなのかを見つめて、その中で文が簡単で一文程度のものを選んでみるといいかと思います。(のちほど絵本の一例をださせていただきます。)
そしてもし簡単なものがない場合は、必ずしも絵本に書いてある文を全部読まなくてもいいと思います。
次の②子どもが喜ぶ読み聞かせ方法に続きます。
おうち英語における読み聞かせについてはこちらをご覧ください。
次に、子どもが喜ぶ読み聞かせ方について書いていきたいと思います。
読み聞かせ方についても、日本語絵本だったら、お子さんに合わせた読み聞かせを自然とされていることと思います。
たとえば、、、
絵本をぺらぺらめくるのが楽しい時期は、絵本に書いてある文を読ませてもらえなくても、楽しんでいるのを見守ったり、「あっねこさんだね」など、出てくる絵の単語だけを言ったりしませんか?
絵本の中にあることばや動作などを子どもが真似をして楽しんでいたら、一緒に真似をして遊んだりしませんか?
もし書いてある文が子どもにとって長すぎて、読み終わる前に次のページにいこうとしたり、退屈そうに聞いていたら、最初の一文だけ読むなど、楽しめる長さに端折って読んだりしませんか?
こちらの記事で書いたように、英語の絵本となるとインプットしなくちゃと全部読もうと頑張ろうとしすぎたり、英語が堪能な方は全部読んでしっかり聞かせようとしてしまいがちな気がします。
英語の本を読んで、英語のお勉強をしているわけではありません。親しんでいる本が日本語であったり英語であったりするだけです。
日本語絵本を読むとき、子どもに合わせてどんなふうに読んでいるかを思い浮かべてみると、今のお子さんに一番あった読み聞かせ方が見つかるのでないでしょうか。
英語が苦手な方は日本語絵本と同じようには難しいと思われるかもしれませんが、無理に英語で話を広げようとしなくて大丈夫です。
まだお子さんも自由に英語で表現できないですので、日本語で絵について話してくることもあるかと思います。日本語で話してきたら日本語で会話をして、また本の英文に戻ればいいと思います。英語での返答を求められたりしすぎるとお子さんは楽しめなくなる可能性もあるかもしれません。
親子とも英語で話すことが苦痛で英語絵本から遠ざかってしまっては、当たりまえに存在するものとなりえません。STEP0期はあくまでも生活の一部にする期間ですので、インプットにならないと悩まないで、自然に親しまれるのがいいかなと思います。
小学生などで、もう読み聞かせを卒業しているお子さんや、日本語では長い本を楽しんでいて、内容のうすい簡単な英語の本では満足できないお子さんの場合は、自然に読み聞かせとはいかないかもしれませんが、お子さんの年齢、性格に合った取り入れ方が必ずあります。
たとえば、日本語の本の音読の宿題をお子さんがしていたら、今度はお母さんが英語の本の音読の練習をするから聞いてくれる?と誘ってみたりして、子どもが受け入れやすい方法を考えて、日常に英語絵本を取り入れる工夫をされるとよいと思います。
子どもがその絵本に親しめるためにどんな工夫ができるかを見つけるクセをつける期間でもあります。
読み聞かせ方に間違いや正解はありません。お子さんが一番喜ぶ読み聞かせ方をみつけてみてくださいね。