おうち英語のやり方⑥-ステップ2【幅を広げる、インプット発展期】-

ステップ2は、基礎の上に幅を広げていく【インプット発展期】です。

ステップ2 幅を広げる【インプット発展期】

ここまでSTEP0期でしっかり地盤を固めて、1期でしっかり根をはることができたら、いよいよ芽が出始める頃かと思います。

STEP0、1期前半ではなるべく動画などのインプット素材はしぼって土台をつくり、1期後半から少しずつ増やしていくというお話をしましたが、STEP2ではレベルに合った素材の中で、しぼらずに幅を広げて与えていくとお子さんの英語の芽もぐんぐん伸びていくかと思います。

でも、もちろんお子さんの意思を尊重してください。

3つの伸び悩むパターン

STEP2から伸び悩んでしまうパターンがあります。

1 .同じ素材を何度も何度も使うことで定着させたい。またはまだこれがわかっていないから次には進めないなどと考えてしまい、インプットの幅を広げていけず、子どもが伸びていこうとするところにブレーキをかけてしまう。

2. アウトプットが出始めるようになると、ここからはたまったアウトプットを引き出してもらうことでどんどんアウトプットが増えると信じて、プレイデートやオンラインレッスン等に焦る。

3. ここまできたら、これくらいの英語も聞き取れているだろうと、いきなりインプットのレベルをあげてしまう。

 

STEP2にはいっても、まだまだ必要なのは、質のともなったインプット(こちらを参照)を注ぎ続けることです。そして、質のともなったインプットの幅を広げていくとで、お子さんの英語の幅も広げていってほしいと思います。

母国語の習得過程をイメージしてみても、幼稚園にはいるころからは触れる日本語の幅がぐんと広がって、日本語もどんどん伸びていくと思います。STEP2では、英語でもそんな環境を作ることが大切だと思います。

動画視聴

STEP2期の英語レベル以上になってくると動画の種類もぐんと増えます。

ステップ2期におススメの動画リスト

ステップ2期におススメの動画ステップ2期についてステップ2期のおうち英語のやり方、動画視聴、語りかけ、かけ流しなど、詳しい説明はこちら。[sitecard subtitle=ステップ2【幅を広げる、インプット発展期】 url=h[…]

おススメ動画リスト

そしてその動画によって、例えばサイエンス系の内容のアニメだったり、動物に特化したもの、恐竜に特化したもの、ファンタジー系の内容だったりと特色がかなり変わってきます。

特色が違うということは、番組によって使われる語彙なども違ってきます。たとえばサイエンス系のものは、その他のものよりサイエンス系の語彙がたくさん出てきたり、動物に特化したものは、様々な動物にまつわる語彙などが使われていたりします。

動画の特色がはっきりし、その種類も増えるため、お子さんの好みや興味にも合わせやすくなります。子どもは興味のあることには主体的に向かっていくので、英語の吸収力もすごいです。

またたまに違う特色のものも選択肢にいれてあげることで、たくさんの言い回しや語彙に触れることができ、英語の幅も広がっていくと思います。

おうち英語でお子さんの英語がぐーーーーんと伸びるのはSTEP2期だと私は思います。

STEP0・1期で英語の土台ができ、基礎的な英語が英語で理解できるようになり、芽(アウトプット)が出たあと、基礎的な英語の理解・スピーキングで止まってしまうのか、自分の言いたいことを自由に表現できる力をつけていけるのかはSTEP2期のインプットの質×量が分かれ道となると思います。

しかし、焦って次から次へと選択肢を広げる必要はありません。お子さんをよーくみて、今興味を持っていることから新しい選択肢を選んでみたり、今観ている動画に対する様子から次の選択肢を与えるタイミングを考えたりして、調整していくことが大切です。

お子さんの可能性にブレーキをかけず、でも焦らずインプットを大事にしていただきたいと思います。

かけ流し

STEP1期までに英語の土台がしっかりできていると、STEP2以降はかけながしを様々な意味合いで使うことができるようになります。

基本的にはこれまでのように、今のレベルのものや前のレベルで触れた英語を浸透させるために、動画の音声や本の音源を流すことと、こちらにも書いたようにレベルの調整をかけ流しですることが多いと思います。

ここからはそれだけでなく、レベルに合った素材であれば、聞いた英語を映像や絵に頼らなくてもなんとなく理解できるようになってきているはずですので、いきなり音だけをかけ流すことができるようになります。

たとえば新しい動画や本に興味を持ってほしいとき、映像や本をみせずにいきなり音だけかけ流すと、子どもが「え??これ何??みてみたい!!」という気持ちになったり、一回みたことがあっても興味を示さずにそのままお蔵入りになっているものの音を流すと、「それもう一回みてみたい」という気持ちになることもあります。

ほとんど手にとらなかった本の音源を流したら、突然その本を読みだしたりということもあります。

動画や本はお子さんが選ぶことが多いかと思いますが、かけながしは親側で調整しやすいインプット源かと思います。

かけ流しをうまく取り入れることで、おうち英語をより効果的なものにできると思いますし、インプットの幅も広げていけると思いますので、おうち英語の状況に合わせて工夫してみてくださいね。

語りかけ→英語時間

STEP2までくると、お子さんの英語レベルに合った語りかけや、観ている動画から英語を引用してお子さんと英語で遊んだり、話しかけるということが難しくなってくる親御さんも少なくないと思います。(できる方はお子さんに合わせて続けていただければと思います)

しかしSTEP1までに土台がしっかりできていれば、あとはレベルに合ったインプットを続けていれば、子どもたちはどんどん英語を吸収していきますのでレベルに合った会話ができなくてもまったく問題はありません。

しかし、英語を日常で使う機会がなくなると、お子さんの口から英語が出にくくなる可能性があると思いますので、英語で一緒に遊んだり、なにかをするという時間を持つことは大切です。

たとえば、英語のアクティビティーブックのようなものを楽しんだり、興味のあることに関する英語のサイトを使って楽しんだり、クイズの本を使ったりとお子さんと楽しめるもので一緒に英語で遊ぶ時間を作るというイメージです。

私も英語で自分の言いたい事は言えないので、そのようなものを使ったり、you tubeの工作や料理(子どもがそのとき興味のあること)を作るネイティブの子どもの動画などを観ながら同じことをしたりというように楽しんでいました。

普段のインプットから語彙や言い回しを吸収していますが、言葉によって、映像や絵からすぐに意味を得られるものと、得られないものがあると思います。なんとなく聞いたことがある言葉を実体験を通すことによって理解を深められるものもあると思います。

それまでにインプットではいっている英語を体験を通して、お子さんの中に知っている言葉としてたまりやすくするために、お子さんと英語で遊ぶ時間、夢中になれる時間というのをもっていただきたいなと思います。

読み聞かせ

STEP2までくると、子どもが英語を英語で理解できるようになっているので、だんだんとストーリー性のある本を楽しむようになるかと思います。そして、だんだんと文章も長くなり、英語で読み聞かせをするのが難しくなってきたり、苦痛になってくることもあるかもしれません。

絵本の文章の量が多くなっても、楽しめる場合はもちろんそのまま読み聞かせを楽しんでいただきたいのですが、苦痛になっている場合、そのようなストーリー性のある本はCDなどの音源を使って楽しむのもいいと思います。

ただの朗読CDもありますが、BGMが素敵で、絵本の世界をすばらしく表現しているものもあるので、音でその世界観を楽しめるものもあります。音源でストーリーを楽しみ、絵本を読むときにお気に入りのフレーズなどだけ読んで親子で絵本も楽しむというのもいいと思います。

絵本と一緒に音源を聴くのが好きな子、音だけ・絵本だけと別々で楽しむのが好きな子など、子どもによって様々ですので、お子さんの様子を見ながら、好みに合わせた方法で楽しんでいただきたいと思います。

また少しずつ自分で本を読むことに興味が出てくる子もいるかもしれません。(日本語の本と同じく読みたいという気持ちが芽生えるのには個人差がありますので、焦る必要はまったくありません。)

「これって、何て読むの?」や、「これはyouって書いてあるの?」などと、読みへの興味が出てきたなと感じるサインが見えたら、自力読みのはじめのころに向いているリーディング用の絵本を読み聞かせで一緒に読んでみるのもいいと思います。(それらの本は、もちろんSTEP0,1期から読み聞かせ絵本としても使えます。)

声に出している単語を指でさしながらゆっくり読んでみたり、また音源付きのリーディング絵本もありますので、一緒に音源を聴きながら単語をさしていくのもいいと思います。決して覚えさせようということではなく、さりげなく、単語と音に結びつきがあることを感じてもらう程度で大丈夫です。

少しずつ興味の種まきをしながら、お子さんの様子をみて、親子ともに楽しめる方法で絵本の時間をSTEP2期でも楽しんでいただきたと思います。

おうち英語のやり方まとめ
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