2000時間の勘違い
インプットに大事な【質】と【量】。
今回は【量】についてのお話です。
言語習得において、よく2000時間のインプットが必要ということが言われています。
しかし、2000時間達成したはずなのに英語がでてこなかったという話もよく聞きます。
コップいっぱいになって水があふれるように英語を話しだすことはなかった、毎日がんばって教材を聞かせていたのに成果がなかったという経験をお持ちの方も少なくないと思います。
勘違いその①インプットする英語はなんでもいいと思っている
原因のひとつはまず質のともなっていないインプットをしていたことにあると思います。はじめから意味が結びついていないものを聞くだけでは英語の音やリズムに慣れることはあっても、言葉として蓄積することはほとんどありません。
前記事でインプットの質について詳しく書かせていただきましたが、このように質のともなったインプットでなければ、量として換算されないのです。
個人的にはあまり2000時間にこだわる必要はないと思いますが、ひとつの目安として目指すのであれば、1時間が本当にインプット1時間分となるようにインプットをしてただきたいと思います。
勘違いその②2000時間がゴールだと思っている
2000時間を目指すことが謳われすぎて、いわば2000時間がゴールのようになってしまっている気がします。
しかし意味のあるインプットを2000時間行って、英語の土台がやっとできたということにすぎません。
むしろそこからがスタートなのです。
そこから少しずつ積み上げていって英語力を構築していき、さらには幅も広げていくことになります。
2000時間たてば、あとはアウトプットの場さえあれば英語がどんどん出てくるはずと期待して、アウトプットの場をオンラインレッスンだったり、対面のスクールだったり、プレイデートだったりにすぐ求める方が多いように感じます。
しかし2000時間は母国語でいうと2歳ぐらいの子だと言われていますが、2歳ぐらいの子どもに溢れだすほどの日本語力があるでしょうか?そこからさらに少しずつ理解できるレベルがあがっていき、少しずつ話せることも増えていくのだと思います。2000時間は言語の土台ができる目安であり、習得のゴールではないことを忘れないでいただきたいなと思います。