選択権を与える
どのステップにおいても共通して大切なことは、親は選択肢を与えて、選択権は子どもにもたせるということです。
動画に限らずですが、いつも感じてきたことは、親よりも子どものほうが今自分に必要なものを自然とわかっているということです。
その日に観る動画をいつも子どもに選ばせていましたが、おもしろいことに子どもは無意識に調整をしているのがわかりました。
たとえば、STEP2のレベルにいるときには、STEP2期に適した動画をメインに選ぶことが多く、しかししばらくするとSTEP1期の動画を観たがりました。そしてそのあとは2期のものに戻ったり、新しいものを求めたりしました。
本人が自然とそれを求めているときというのが、一番そこから吸収することが多いときです。
大人は次のレベル、次のレベルと先に進んでいくことが必要に思ってしまいがちですが、
子どもの成長というのは、らせん状です。
進んでは戻り、進んでは戻りを繰り返してあがっていくものです。
そして何がどれくらい必要かというバランスは一人一人微妙に違うものだと思います。そのバランスは誰よりも子ども自身がよくわかっているので、子どもに任せてみるといいのではないかなと思います。
しかし、与える動画が高すぎるレベルのものばかりだったりすると、子どもは映像として惹きつけられるものしか選ばない可能性があります。適当に動画を与えて、子どもに任せてしまっては自分で無意識に調整するということもできません。
親はそれぞれのSTEPに合った動画を子どもの様子をみながら与え(今はこれを堪能しているな。少し飽きてきたかな。このレベルは十分理解できているな。今は少し戻りたいときかな。など)、子どもはそれまでのすべての動画の中から選択する。
各STEPで目安となる動画を紹介しておりますが、その時期はそれらを観なければいけないわけではありません。あくまでも選択肢の参考にしていただきながら、子どもに任せて、子ども主体のおうち英語にしていただきたいと思います。
子どもがレベルの高いものを選ぶとき
選択権は子どもにもたせる。
しかし、子どもに自由に選択させた場合、映像に惹かれて、レベルが合ってないものばかり観たがる時期があるかもしれません。
子どもがレベルが高すぎるものを選んでも、「これは観てはだめ」と言うことはできないですし、英語面では吸収が少なくても、映像から何かを学ぶことがあるかもしれませんので、そこは禁止をする必要はもちろんありません。
ただ、英語の吸収はあまりしていないということを親が頭に置いておいて、調整をする必要があると思います。
1、他のインプット源を簡単なもの〜今のレベルのものにする。
動画からはあまり吸収ができていないことを考えて、かけながしはほぼ聞き取れるものにしてみたりするということです。
たとえば、2歳の子がトーマスばかり観たがるときは、かけながしはSTEP0やSTEP1のようなゆっくり簡単なものにして、調整をするといいと思います。
2、レベルの合ったものに戻すきっかけをつくる
映像に惹かれてレベルの合っていない動画を観ている場合、
・その動画の絵本でかわりに楽しむ
・たとえば今のレベルで好きそうな動画を新しく紹介してみる。
・今のレベルで好きなもののかけながしをたくさんしてみる。
・「ママが久しぶりに観たいから、これ観ていい?」などと親が観ていることにしてつけてみる。
など、今のレベルのものが観たくなる工夫をして、戻るきっかけをつくるということをしてみてはどうでしょうか?
子どもに任せることは大切ですが、放置することではありません。
子どもの様子と今必要なものをよく見てみてくださいね。