インプットの質
おうち英語で、英語を自由に使えるまでにお子さんを育てられているご家庭に共通している点。
それは、インプットに必要な【質】と【量】がともなっているということです。
この記事では【質】についてお話させていただきます。
インプットにおいて大事な事の一つは、お子さんの個性や興味に合っているものをインプットする事。
それともう一つ大事なことがあります。
母国語を習得していく過程には親との会話以外にもまわりにたくさんの環境があるというお話をしました。
おうち英語は、「見つけていく」もの私がおうち英語に出会ったとき、なかなかおうち英語の全体像が見えずに、とにかくみなさんの貴重な記録を読み漁っていました。今ではおうち英語って何?というようなサイトやブログも増[…]
しかし、決してまわりにあふれている母国語から勝手に吸収しているわけではありません。
母国語習得のプロセスでは当たりまえすぎて、第二言語習得において忘れてしまいがちな大事なポイントがあります。
親やまわりの大人がそれぞれの年齢の子どもにどのように話しかけるかの例をご覧ください。
0~1歳・・・・ねこさんだよ
2歳 ・・・・・あそこに黒いねこさんがいるね
3歳 ・・・・・ねこさんのお口になにかはいっているよ。何を食べているのかなぁ?
この例でわかるように、
目で見ているものや体験しているものと言葉がはっきりと結びつく簡単な言葉
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簡単な説明がついた短い文
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好奇心を満たしながら少しずつレベルを上げていく
といったように、母国語では本能的に親やまわりの大人がその子にあったレベルの言葉で話し、またその言葉のレベルを子どもに合わせて自然と引き上げていっているのです。だからこそ、子どもの中で言葉として着実にたまっていくのです。
母国語の場合、まわりにはレベルに関係なく言葉があふれていても、親やまわりの大人が自然と調整しているため、子どもも吸収していけますが、母国語ではない言語の環境をつくるときには、意図的に同じように調整をしていくことが必要です。
インプット源となる動画や絵本、かけ流し、語りかけの比重はご家庭それぞれでよいのですが、そのインプット源になるものの英語レベルを母国語では自然と段階を踏んでいるように、段階的にあげていくことでしっかりとインプットとしてたまっていくことになります。
逆に言うと、レベルに合っていない英語ではどれだけの時間をかけても、ほとんど吸収できていないことになります。
お子さんの年齢に関わらず、はじめたときは英語年齢0歳と考えて
0~1歳の子でもわかる英語(STEP0)
→2歳の子がわかる英語(STEP1)
→3~4歳の子がわかる英語(STEP2)
と徐々にあげていく必要があります。
(年齢はあくまでも目安です)
そして、成長するにつれて、母国語では幼稚園や学校で世界を広げていき、触れる言葉の幅も広がっていくように、STEP3以降はお子さんをみながらレベルをあげつつ、お子さんの個性や興味に合わせて触れる英語の幅も広げていくことが大切です。
これらの質がともなったインプットによって英語力も培われていきます。