現在の中学英語の問題点①

リサ
こんにちは~!
毎日夏休みの宿題に追われている(?)【#おうち英語ならSG】のリサです

X(旧Twitter)でもよく話題にのぼっていますが、中学英語が本当に問題だと思う。

 

難易度が高くなっているのはもちろん、小学校英語との乖離が激しくて、英語嫌い・英語苦手を増産しているとしか思えない。

 

おうち英語勢としては、おうち英語という存在を知って実践してこれたこと自体、まだありがたいと言うべきなのかもしれませんが、それでも「ゆるおうち英語」では難易度が高すぎて以前ほどのメリットも見込めないかも・・とも思う。

 

大きく問題だと思うのは3点。

その3つとは、単語、文章の量と難易度、文法の指導法。

 

まず1点目は単語。

2021年以前は中学で1,200語目標だったのが、2021年以降は小学校で600~700語、中学校で1,600~1,800語。つまり、中学卒業時の習得単語数の目標は、合計2,200語から2,500語に。

 

え、単語量2倍やん!!😂

 

で、突然ですが、皆さん、このリスト見てみてください。これらはたったの10個ですが、発音・スペル・意味と全てすぐにわかるものはありますか?クラブ活動と他の科目の勉強をしている、いわばフルタイムワーカーレベルでやる事がある中、3年間で2000個近く、意味、スペル、発音まで全て覚えられそうですか?

 

Pomme
Livre
Chat
Chien
Poisson
Fille
Maison
Glace
Stylo
Clé

じゃぁこれは?

Apfel
Buch
Katze
Hund
Fisch
Mädchen
Haus
Eis
Stift
Schlüssel

実はこの10個の単語はこれらです。

Apple
Book
Cat
Dog
Fish
Girl
House
Ice
Pen
Key

 

英語で見てみたら、え、こんなに簡単な単語だったの?と思う人も多いのでは?

 

単語中学で学ぶ単語って、大人にしたら「簡単」に思えるかもしれませんが、ドイツ語やフランス語など、ローマ字の時に習ったアルファベットを使うとはいえ、ほとんどなじみのない単語をイチからスペルも意味も発音も覚えるとなったらどれだけ難しいかイメージしやすいのではないかなと思います。

 

ちなみに、今、私が勉強しているアラビア語で書くと

 

تفاحة
كتاب
قطة
كلب
سمكة
فتاة
بيت
جليد
قلم
مفتاح

 

 

アルファベット自体がそこまで馴染みのない子だったら、もはやみなさんがこのアラビア語の単語リストをみて、わからなさに呆然とする感覚をイメージするとわかりやすいかと。

 

 

しかも、もっと問題なのは小学校の時の600語のレベル設定。

少なくとも次女が小学校の時は、「読み書きの練習をする」でもなく、「習得するべき単語として定着のための取り組みをする」でもなく、定型文をまず教えて、単語を入れ替えて言ってみましょうとやってみただけの、もはや単に触れただけとも言えるレベルの授業内容しかしてません。

なのに、中学校に入るときには、なぜかすでにその単語が「聞いて意味を理解し、正しい発音で言えて、読めて、書ける」という、既習単語設定になっている。

 

そこが一番の問題だと私は思う。

 

今までの中学単語だって、授業やテストだけで全てを定着させるのはなかなか難しく、どんどん増えていく覚えなければならない単語に追われていた状態なのに、中学入学時点で600語もの単語をやってもいないのにできる設定で始まるってさ、、無理じゃね?

 

そりゃ英語が嫌い、英語が苦手になる子が大量生産されるのも頷けるし、一握りの出来る子とどんどんついて行けなくなる子の二極化が進むのも無理ないわ・・。

 

今の英語教育の迷走具合は、どこまでいくんだーーーー!

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