ALTの初授業を見学してきました

今度から娘が通う小学校の英語授業にボランティアで参加することが決まりましたが、

今日はALTのNさんが初めて授業をする日なので見学しに行ってきました。

 

 

Nさんはアイルランド出身の若い女性で、アイルランド出身の割には強い訛りはなく、

どちらかといえばイギリス英語という位でクリアな英語でした。

お父さんがギリシャ人でギリシャに8才まで住んでいたそうです。

朝はあまり時間がなかったので、少し話しただけでしたが、感じのいい方でした。

 

 

さっそく1時間目の授業。長女リリのクラスです。私がクラスの廊下にいくと

「えーー!?なんでリリのお母さんきてんのー!?」と予想通りの反応。

 

そして、その後からつづくALTに「・・・・・・外国人がいる!!」と、これまたベタな反応(笑)

 

 

今回のALT滞在期間中、4回授業があるので、4コマで終了するように作られている

「英語ノート」Lesson 4の ”I like ~.” の部分をするようです。

 

 

「英語なんてさっぱりわからん!」と言っていた子も、

お隣の子と相談しながらゲームを楽しんていたし、やはり担任の先生より、

「日本語が通じない相手」と認識してALTの授業を受けるのは、

それだけでメリットがあるなと思いました。

 

 

しかも、それは「日本語が通じてしまう」私や担任の先生がどうあがいても出来ない事。

 

でも、見学した正直な感想としては、やっぱり「外国人と楽しく単語の練習やゲームをした」記憶以上のモノを得られないんじゃないか、とも思いました。

 

 

 

実際、Nさんは「小学生はほぼ100%英語の授業が楽しかったというのよ。

でも、中学になると急に楽しい、好きと思う子は減るのよね」と話していました。

 

小学校で英語を早期導入し、「楽しい!」と思ってもらうことは本当に大事です。

私だって「英語が好き!英語が話せるようになりたい!」という一心でここまで来たのですから。

 

 

でも、中学で全く違うスタイルの授業が待ち構えているのに、

ゲーム三昧で「楽しい英語授業」を演出して

生徒が「楽しい」と思えばそれで小学校英語が成功なのでしょうか?

文科省小学校英語はコミュニケーション能力の素地を養うのが目的だそうです。

 

では、中学や高校で養った素地の能力を伸ばしてくれるんでしょうか??

 

NさんはJETプログラムで来日したのが去年の8月。

あと1年で帰国予定だそうです。

希望すれば期間を延長出来るけれども、国に帰って修士号を取りたいから・・・と。

 

 

そうなんですよね・・・・

 

 

私がもし2年限りの契約で海外で日本語を教えるとなったら、

1年目はその国に慣れ、習慣に慣れ、言葉に慣れるので必死。

2年目はちょっと余裕ができたけれでも、もうあと1年で帰国か。

じゃ、思い切り楽しんでいい思い出作らなくちゃ、と思ってしまうかも。

 

 

結局は期限つきで来日しているALTの人たちは

「カリキュラムがいまいちかな」と思っていても、

それをひっくり返してまで子ども達が必要な事を学んでいけるようにと

一からプランを練って試行錯誤することなど必要がないのかも知れません。

 

 

いや、そもそもALTは外国語指導「助手」ですから、

それをしなければならない立場にないんですよね。

 

でも、ALTに授業が丸投げされている実情をみると、「助手」ではない感じが。。。。

 

 

いろいろ調べてみると、1校につき一人のALTがいる場合も多く、

その場合は、専任の先生のように学校行事に参加したり、生徒と放課後過ごしたり、

なんて事もあって国際交流に一役かっているみたいです。

 

 

しかし、京都市は学校の数が多くALTが足りないため、

うちの学校に来てくれているALTの先生は

小中合わせてなんと8校を順にまわっているそうです。

(来年度は京都市に来るALTを少し増やし、担当する学校の数を減らすようです)

 

8校を担当し、さらに1学年4クラス位あるので、

そりゃあ、一人ひとりの名前はもちろん、

担任の先生だって全員覚えられないんじゃないでしょうか・・・

 

 

なんだか、これから私がどうするべきなのか、

何を目標にし、何を教えるべきで、教えることができるのか。

いろいろと考えさせられ、いい勉強になった授業見学でした。

 

 

ちなみに、授業はこんな感じで進みました。

 

基本的にALTは単語一つ一つをゆっくり、はっきり、ジェスチャー付きで話していました。

 

“Hello… I….. Like….. Apple……….What…..Do… You…..Like?”  こんな感じ。

 

(ナチュラルスピードの方がいいんじゃないかしら)と内心思っていたのですが、

子ども達はがんばって聞き取ろうとしていました。

 

 

はじめは簡単な自己紹介。そして、テキストの単語の練習。

ピーチ・オレンジ・野球・バスケなど20種類くらいでしょうか。

ALTの英語をリピートします。

 

 

その後は、”What do you like?” に答える練習として、ラインゲームをしました。

クラス全員が立ち、”What fruit do you like?” に手を挙げて答えます。

答えた子は縦か横を選び、選んだ列の生徒は座ることが出来ます。

 

 

何回かすると、手を挙げにくい子でも、残って立っていると、

必然的に手を挙げざるを得ないのですが・・・・

2時間目のクラスでは、前から5列分生徒がいました。

そして、それぞれの列の生徒が手を挙げ、全員「横」と答えるので、

結局5人しか答えなかったことに・・・。

このゲームはあまり盛り上がらず終了

 

 

次はキーワードゲームです。これはどのクラスでも大盛り上がり。

今日習った単語の中でキーワードを決めます。

ペアを作り、机の真ん中に消しゴムを一つ置き、両手は頭の上へ。

ALTが単語を言うとリピートしますが、

キーワードを言ったときだけ消しゴムを素早く取ります。

 

お手つきをしそうになったり、消しゴムの取り合いでヒートアップしたり。

 

5回位したのですが、生徒達はALTの英語を集中して聞いていたので、なかなかよかったと思います。

 

最後の2回は両手で目を隠して。

キーワードを言いながらALTは子ども達の消しゴムの場所をこっそり移動してました。

 

 

最後に “How..many….times…….did ..you…win?” と聞いたりして授業終了。

 

とりあえず生徒たちは「今日の英語は楽しかった。」と言っていました・・・。

 

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